ほぼ予定通りにもてぎに着いた。早速、ステージの方へ行ってみる。しかし、まだステージを組み立てていた最中だったので、サーキットの方へ入って、車の公開走行を見ていた。ちょうどステージの裏のあたりで車を見ていたのだが、突然、どこかで聞いたことがあるような女の人の声が聞こえた。何気なく後ろを振り返ると、誰の声か一瞬のうちに分かった。もちろんクルミちゃんの声である。クルミちゃんの丁寧な言葉遣いに感心しながら聞いていると、あっという間に控え室のテントの中に入ってしまった。
仕方がないのでまたサーキットの方を見ていると、こんどは「まちかどド・レ・ミ」のテーマが流れていた。まだ10時半。音響の調整でもしているのかと思いながら聞いていると、なんとクルミちゃんが歌い出したではないか。時間を覚え間違えたかと思い、あわててステージ表側へ。確かにクルミちゃんは歌っていたが、リハーサル(マイク調整)のようだった。歌いながら、"もう少しください"などと、調整をしていた。ここで、あることに気づく。ロックの声がしている。今日は生当てか?と思いながらリハーサルを見続けた。クルミちゃんは、ライトグレーのズボンに濃いグレー(シルバー?)の上着、そして黒い帽子をかぶっていた。リハーサルながら2曲ほど歌ってくれ、最後には写真撮影にも応じるほどのサービス。すごいサービス精神に感心しながら、リハーサルを見終えた。
クルミちゃんがテントに戻ったあとは、特にすることもなかったので、位置取りに出る。まだ人が少なかったが、小さいお友達がこのあとたくさん来るであろう事を考えて、最左列の後ろから3列目を選んだ。
そして開演20分ほど前から森のくまさんやゆき、ウィンターワンダーランドなどが流れ、そして11時30分、ついにコンサートが始まった。
1曲目はもちろん「まちかどド・レ・ミ」のテーマ。"ズムズム リズム!"の時にクルミちゃんが指さした先にロックが登場!リハの時に声だけ聞いたので出るのだろうとは思ったが、本当に出てきて少しびっくり。そして今日は噂に聞いていたアコPが来ていた。バックダンサーのようだが、口パクで声が出ないノッポさんのようなキャラだった。クルミちゃんの衣装はもちろん「まちかど」仕様になっていて、上はピンクに紫の横縞の半袖、下はGパンという組み合わせ。髪も2つにくくっていた。Gパンはビッグバンの時の1発目と同じに見えた。
「まちかどド・レ・ミ」のテーマを歌い終えると、ロックの大好きな歌だというごひきのこぶたとチャールストンへ。ここから、ロックが加わったことによってビッグバンでは味わえなかった感動を味わうことになる。クルミちゃんとロック、すなわち岡野綾さんと松本さちさんは、ベネッセのこどもちゃれんじでも綾お姉さん、しまじろうという役で、それぞれ出演している。したがって、もう4〜5年(ということはクルミ&ロックが登場する以前から)一緒にやってきているわけで、当然、息はぴったりである。その息の合う二人がハモると、いうまでもなく絶品である。TVではどうしてもロックの声が勝ってしまっていたが、今日はマイク調整のおかげか、二人がほぼ同じ声の大きさで歌ってくれたので、二人(特にクルミちゃん)の声がよく聞き取れた。そして、この曲では、5匹の子豚も登場。そんな忙しいステージに翻弄されながら、5ひきのこぶたとチャールストンを聞き終えた。
そして、この次はビッグバンでもあった動物当てクイズ。ただし、前回の答えがブタだったのに対して、今回は…。勘のいい人ならすぐ分かったと思う(オレもロックが問題を言う前に見当がついた)が、サルである。そう、次の曲はアイアイである。ここで、厚紙で作ったと思われる簡素なサルが登場。今日はゲストが多くて楽しい。これが本当のまちかどド・レ・ミの雰囲気なのだろうか。アイアイではクルミちゃんがステージから降りてきてくれて、かなり近くまで来てくれたのだが、デジカメの立ち上がりが遅く、シャッターチャンスを逃してしまった。ん〜残念。
アイアイのあとは、ロックが「これまでいろいろな歌を歌ってきたよね」と新しい話題を持ち上げる。話は進んで、「じゃあ全部の季節の歌をごちゃ混ぜに歌おう」といい、もしもきせつがいちどにきたらを歌ってくれた。この歌、知っているのだが、歌詞を全く覚えていない。しかし、クルミちゃんとロックの息がやはりよく合っているのは分かるし、クルミちゃんの声は高いところまでよくのびていた。さすがだ。そして、アンダー ザ シーへ。この歌でもクルミちゃんの声が高いところまでよくのび、聞いていてすごく気持ちがよかった。ロックはロックで、途中から魚のヅラをかぶって登場したのが笑えた。夏のうたの次は秋のうた。これも恒例ジャンケン大会。今回はやきいも ぐう ちい ぱあでジャンケンをやっていた。こう思えばジャンケンの歌って結構あるんだなーと気づかされた。その次は冬のうた、ロックのソロで北風小僧の寒太郎へ。ロックがあの寒太郎の衣装をまとって登場。クルミちゃんのかけ声をまじえながら一曲歌った。そして春のうたはもちろんはるのかぜ。しかし、ここでオレの中でちょっとしたハプニングが起こる。さっきまであんなにのびていた声が急にのびなくなったのである。どうしたのかなぁと少し心配しながら見ていると、どうもベンチに座ったまま歌っていたからのようだった。しかし、好きな歌だっただけに少し残念。
次はみんなで大声対決。ロックと小さなお友達とどっちが大きな声を出せるかという勝負。もちろんでかい声が取り柄のロックが"やっほ〜"と叫ぶと勝負あり。そのまま山びこごっこへ。ロックがまず歌い、そのあとにみんなでクルミちゃんのマイクに向かって歌う。
そのあと、ドレミのうたへ。歌の最後にクルミちゃんが「ジャンプして」と行って子供たちを立たせ、体操コーナーへ。これはビッグバンとほとんど同じ。背伸びをして、"グッ"と小さくなって"パッ"で大きくなってと体を動かしたあと、本題のWAになっておどろうの振り付け指導へ。歌に入ると、ほとんどクルミちゃんが歌っていたが、これが最後の歌かと思いきや、なんと「まちかどド・レ・ミ」のテーマで締めくくってくれた。「まちかど」のテーマを歌い終えると、クルミちゃんは下がっていった。
その後、サーキットの入り口あたりをうろうろしていると、クルミちゃんがコントロールタワーの方に入るのか、出現。待ってましたと言わんばかりに子供とその親が飛びつく。しかしクルミちゃんは嫌がりもせず、関係者以外立入禁止のところへ子供たちを連れて行き、写真撮影に応じていた。なんてサービス精神旺盛な人なんだろう。これでオレの中のクルミちゃん株は高騰した。
14時半になり、2回目のコンサートが始まる。クルミちゃんは上だけを保母さんスタイルくらい丈の長い赤い半袖のシャツに着替えて登場。保母さんスタイルが見たかったので少しうれしかった。
全体的な流れは1回目とほとんど同じ。しかし、MCで言っていることがクルミちゃんもロックも微妙に違った(特にロックが壊れてクルミちゃんが"何言ってるのか分からないよ"とつっこみを入れるシーンは1回目には無かった)ので、ロックは本当に松本さんがその場で声を当てているようだった。テープで当てていることが多いといわれているだけにこれには得した気分。ただ、客の数が倍増してなかなかいいショットがとれなかった。クルミちゃんをもう少しだけ近くで見られるようにと中央列の後ろから5列目にしたのが間違い。確かに距離は近くなったが、まともに前の人の頭がかぶってよく見えなかった。ん〜なかなかうまくいきませんなぁ〜。
ハプニングがロックに多発。まずアンダーザシーでロックが魚ヅラをつけて登場するも、付け方が不完全だったのかすぐにはずれてしまった。これにはさすがに笑ってしまった。そして、大声対決でも倍増した相手を前にさすがのロックもクルミちゃんに"ロック、負けてるんじゃない?"と聞かれ、"降参"の一言。
最後の「まちかど」のテーマを歌うと、あっさりクルミちゃんは引っ込んでしまった。おっかなそうなボスのようなオッサンに注意されたのか、コントロールタワー入り口でのサービスも無し。でも、まあ仕方ないか。たくさん集まったら危ないもんね。
ショーが終わるとすぐにセットが解体され、トラックにつまれていった。明日もどこかでやるのだろうか。
どちらにしろ、肉体状態が極限にあったにもかかわらず、コンサートの間はずっと体が軽かった。これもまちかど効果だろうか。だとすれば毎日でもコンサートに駆けつけますよ!懐と時間が許す限り。
今日はとってもとってもと〜っても楽しかった。ありがとう、クルミちゃん、そしてロック。(アコPの存在をすっかり忘れているオレ)
2003年上半期の最高の思い出になりそう…。
後日談:やっぱり次の日に立川でやってました!そのときまだ東京にいただけにショックが隠せない…。