あやおねえさんとうたっておどろう! このまちかどで

はじめてのまちかどド・レ・ミコンサート

まずは、クルミちゃんを知る経緯から。朝、何となくテレビを見ていると、おもいっきりたのしそうに元気に歌って踊る、かわいいおねえさんが映っていた。その次の週にも再放送を見た。そのおねえさんが、クルミちゃん(岡野綾さん)だということが分かり、いろいろ調べると、なんと家の近くのビッグバンに来るではないですか。ちょうどビッグバンにも行ってみたかったので、参戦するか迷い始める。しかし、3月いっぱいで番組を降板することを知り、最終回しか見てないよ!もしかしてもう見れなくなるのか?!と直感した自分は、参戦を決意。割引券をしっかりゲットして、3月23日、ビッグバンに向かった。

1時間前につくと、もう場所取り合戦が始まっていた。自分は大きい客なので、後ろの方で見ようと思った。そこで、2階の正面のところに身を固め、コンサートが終わるまで、そこに立ち続けた。15分ほど前になると、黒いコートを着た女の人がステージ裾へ入っていくのが見えた。とっさにクルミちゃんだと思った。もう始まるのかぁと思うと、緊張するか、と思ったが、以外にもすごく心は静まっていた。

13時になると、クルミちゃんが「まちかどド・レ・ミ」テーマの音楽に合わせて登場。初めて生のクルミちゃんを見て、完全に頭は故障状態。それでも、"こころのとびらあーけたーら"という聞き慣れた、まちかどド・レ・ミのメロディーは、しっかり聞き取ることが出来た。

1曲目が終わり、MCへ。テレビで見たときの声のテンションと比べるとかなり高かったが、たくさんの小さな客を前にするとそうなってしまったのだろうか。どっちにしろ、テレビのクルミちゃんの話し方は穏やかでやさしいという点で、今日のクルミちゃんの話し方は元気いっぱいで聞き取りやすいと言う点で、両方好感がもてる。衣装は、ピンクのタンクトップにジーパン。テレビで見たピンクの衣装とは違って初めは違う人に見えたが、よくよく顔を見るとクルミちゃんその人である。ちょっと大人っぽく見えたのも魅力的だった。

そのまま手拍子とかけ声の練習へ。一通り手拍子"タンタンタン"とか、かけ声"ランランラン"とかとテキパキと教える姿には感心した。自分もこういう風に勉強を教えられる先生になりたいなぁ。そのまま、たのしいねへ。ずいぶん忙しそうに歌とかけ声を切り替えていたが、やはりそこはプロ。タイミングがずれることなく歌い終えた。すごい。

そして、アイアイへとうつる。聞き慣れている歌だと、いかにクルミちゃんがうまく歌っているかが分かる。高い音域までよくのびる声には感動した。

アイアイの後は、動物ネタトークへ。鼻を突き上げ、ブーブーと鳴き声を聞かせて、さてこれはなんでしょう?と聞いてきたので、心の中で、"よっしゃきたー"と思った。そして、やはり、予想通り、ごひきのこぶたとチャールストンがきたのだ。すごくうれしかった。クルミちゃんの歌う歌の中では、チキ・チキ・バン・バンはるのかぜの次に好きな歌だったから。

なぜか、ごひきのこぶたとチャールストンの間は、興奮していたのか、鮮明に覚えていない。覚えているのは、"ごひきのこぶたがごひきのこぶたが"と歌うところで、手を開いてこちらに見せたことと、最初と最後のチャチャッチャ チャッチャッチャッというところで両手を両肩に乗せてカエルのように踊るシーンだけである。

その次、題名を覚えていない歌が2曲ほど続くのだが、メロディーは知っている。何となく懐かしい気分になった。1つめは、やたら数を数える歌。"チャーンチャーンチャーンチャーン1234567!"と歌っていた。こんな歌もあったなぁと改めて昔を振り返ることが出来た。2つめは、あまりなじみ深くないような歌だったが、メロディーはどこかで聴いたことがあるような気がするという、不思議な歌だった。手がどうのこうのと歌っていたのだが、あまり鮮明には覚えていない。

そして、これも待ってました!はるのかぜ。なんと、クルミちゃんが自らステージを降りて小さな客たちと握手をしている。自分ももちろんしたかったが、これは小さな客の特権。大きな客である自分は、遠慮させていただいた(恥ずかしいしね)。とか考えつつ、歌に聴き入った。やはりこういう歌になると、すごくクルミちゃんの良いところであるソフトな部分がでて、すごく心が和む。この歌にノックアウトされてここにきたといっても過言ではないだろう。

軽くみんなでストレッチをした後、げんこつやまのたぬきさんのジャンケン大会で息抜き。そして、フィナーレへと続く。

最後は、WAになっておどろうで締めくくる。最初に振り付けの練習をして、そのまま歌へ。この歌を聴いた瞬間、もう終わるんだ〜と感じ、一瞬寂しくなったが、2時間待てば次があると考え、ここはポジティブに聞き終わることが出来た。

昼食をミスった。15時10分に会場に着くと、もうまちかどド・レ・ミは歌い終えてしまっていた。不覚にも、遅れてしまったのである。そんなことを気にしていると歌に聴き入ることが出来ないので、すぐに聞く体制に入った。13時からの部は2階で聞いていたのに対して、今度は1階。顔も当然よく見える。

よく見えた顔は、やっぱりクルミちゃんだぁ〜と、安心させてくれた。笑った顔、目をぱっちりさせたときの顔、歌っているときの顔、すべてテレビで見たときと同じに見えた。衣装も白とピンクのストライプの長袖シャツに白のズボンとスカートを組み合わせたもの。これも手伝って、とても本当の年齢には見えなかった(お世辞抜きですごく若く見えたよ)。もちろん、この時点で壊れていたのだが、今日2回目ということだけあって、今度はかなり冷静だった。

振り付けなどの練習も、先ほどの小さな客の反応を踏まえてか、若干丁寧なものになっているあたりにも関心。かなり気を利かせる人なんだ〜と思った。普通ここまで微調整する人はいませんよ。少なくとも自分の見た人の中には。声もさっきよりもよく聞こえた。

たのしいねアイアイ、と続き、お待ちかねのごひきのこぶたとチャールストンが始まると、今度はクルミちゃんのダンスに神経を集中することが出来た。クルミちゃんのダンスはテレビでも見ていたが、何か限界以上に身体を大きく動かしているというようなところが、自分に元気と勇気を与えてくれる。少なくとも、リポビタンDよりは効く。まさに、クルミちゃんのダンスは、自分にとっては栄養剤なのである。しかし、ステージでマイクを持ちながら踊るということもあって、動きは小さかったが、それでも間近でこのダンスを見れたことに感動した。

そして、メロディーだけを知っている2曲の後、はるのかぜへ。このとき、クルミちゃんが自分から目測5mくらいのところまできたのだが、ほかの大きな客に隠れて見えない。必死に体を動かして覗くと、やっと見えた。ステージに立つと大きく見えるが、やはり小柄な人のようだ。その小柄な体で、ジャンケン大会の後、WAになっておどろうを歌ってくれた。

最後の曲なのに、全く寂しさが感じられなかった。逆に、たくさんの元気と勇気をもらったせいか、人生ここからだな、という、普段では考えられない考えも飛び出してきた。すごくポジティブな気持ちでコンサートを終えることが出来た。

のべ70分ほど。すごく良いコンサートでした。クルミちゃん、いや、岡野綾さん。わざわざこんな田舎まできてくれて、ありがとうございました。(オレが呼んだんじゃねーだろ、でも、きてくれたことには感謝しています。ホントにありがとう!)